企業価値の計算と注意点
企業価値の重要性はどのようなところで認識されるのでしょうか。
経営者にとってみれば企業価値の向上=経営そのものですから、常に認識すべき問題ですが、その他、グローバル化をはじめ、国内外問わず企業間の競争が激化すると企業のM&Aが広がり、企業価値の数的算出のニーズと直接結び付く形になります。

企業価値には様々な手法・アプローチがあります。そのなかで、M&Aなどの際に広く採用され、また理論的裏付けも持っているのがDCF法による企業評価です。
具体的には、まずDCF法を使用して、将来のキャッシュフローの現在価値を算出した後、事業外資産の処分価格を加え有利子負債を引いた買収先の企業価値を算出します。
そして正味現在価値(NPV)を算出し、買収投資の判断を行います。
この際、現実的注意点として以下の点が挙げられます。

・非公開企業では資本コストが計算できない非公開企業の倍、β値がないので直接的に資本コストを計算できません。
詳細は割愛しますが、こうしたケースでは、公開している同業他社のβ値を基準にして、その会社と自社との資本構成の違いによる修正を加え、β値を推定します。
・将来に対する予測に依存するので、人によって評価額が大きく相違する

これは、評価全体に通じる問題です。完全予測は無理にしても、最善の見積もり(Best Knowledge)に向けて努力をしたり、業績の見積もりを複数用意して感応度分析を行うなど、企業評価を点ではなく線形として、ある幅の中で推計していくのです。
DCF法による企業価値算出プロセス
@財務予測をもとに将来のフリーキャッシュフローを予測
Aそれを資本コストで割引き、現在価値を算出
B事業外資産(遊休資産)の処分価値を見積もって加算
C有利子負債の控除
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